2013年12月 介護の現場で『介護保険』はどの程度使えているのか

2013年12月 第10回 終活ラボの報告

テーマ : 「介護の現場で『介護保険』はどの程度使えているのか」13.12終活ラボ
開催日時:2013年12月18日(水)13:30~16:30
場 所 :イタリア文化会館KSオフィス
参加者 :10名

今回は、実際に親の介護を経験した3人の方に介護体験を語っていただきました。

一人目は、地方でひとり暮らしをしている実母の遠距離介護です。異変に気づいたのは、工事業者に高額のお金を支払っていたことがきっかけでした。その後に認知症と診断され、まずはお金の被害に遭わないために、成年後見制度の申請をすることになりました。

また、ひとり暮らしには不安があるので、介護保険の利用を本人に説明しますが、ひとりで大丈夫と拒否。配食サービスを予約してもその都度本人がキャンセルをするので、利用することができません。昨年の夏には熱中症で緊急入院となり、検査の結果で低栄養状態と診断されました。今後も症状が悪化したらと不安を抱えています。

二人目は、認知症の実父を5年間介護した体験です。日常の介護はお母様が担っていますが、日々大変なので介護保険のデイサービスの利用を考えました。まずは夫婦で地域包括のある特養の催しに参加して、顔なじみになってからひとりでデイサービスの利用を開始。ようやくお母様の負担が軽減されました。

その後、義父の介護に直面。介護保険の利用を本人が拒否するので断念。でもケアマネが3年間通ってくれたお陰で、ようやく月2回のショートとロングスティを利用することになりました。まずは家族が付き添ったり、顔なじみになってからだとスムーズみたいです。

三人目の方からは、介護施設を選ぶポイントを聞きました。特に自立の方が介護施設を選ぶ場合、建物の外見や内装などに注目しがちですが、介護状態になっても十分な介護を受けられるかが重要。パンフレットに「看護・介護サービス、訪問介護事業所併設」と記載されていても、別契約になったり、一人で入居している場合には利用が難しいこともあります。分譲の場合では、住み替えとなると売却の流通ルートがほとんどないので、業者の言い値で買いたたかれることも覚悟しなければならないそうです。

体験談を聞いて、介護保険を利用するには、まず本人を説得すること。またひとり暮らしの場合は利用が難しいと感じました。そして、症状が悪化すると、誤嚥性肺炎を起こしやすく、その後は延命治療の決断を迫られるなど、家族として身につまされる体験なども語られました。

(報告 赤塚信子)