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リレーエッセイ
2010年1月
No.93 「車騒動」

森田 和子

わが家の車は今年13年目の車検を迎えるはずだった。
話題のエコカー補助金は、処分する車が「13年超」なら25万円に増える。とても魅力的ではあるが、25万円の補助金を受けるには、今年の車検を受けてから買い替えることになる。夫婦そろって「車は動けばいい」というほどこだわりがないので、買い替えは全く予定していなかった。

ところが、車検の申込みをする時になって、やはり補助金が気になった。国土交通省のホームページをのぞくと「ただし、廃車する車については、13年車検を受検することを求めるものではありません」とある。もっと早く確認するべきだった。
そういうことなら話は違う。「今が買いだ!」ということになり、その週末には契約まで済ませてしまった。噂のプリウスのような4ヵ月待ちではないものの1ヵ月以上の納車待ちで、車検切れぎりぎりでの買い替えとなった。

乗ってしまえば新車はいいものだ。確かにガソリンの減りは遅いし、運転は軽いし、オーディオも進化して申し分ない。13年の技術進歩は素晴らしいと感激していたら、1ヵ月も経たないうちにキズをつけてしまった。
バックモニターがついているのに、そこにキズをつけられる自分の運転が信じられないと落ち込んだが、「ここは樹脂ですからこの程度なら直ぐに修理しなくても大丈夫ですよ」とディーラーさんになぐさめられた。「でも、上の金属部分がへこんだらバックドア取替えで20万円だったんですよ」とも言われて冷や汗が出た。

わが家の車両保険は「5−10(免責金額が1回目5万円、2回目10万円)」で契約している。少額の修理費なら等級を下げてまで保険を使うことはないだろうと考えていたからだ。しかし、もしも今回かすり傷ではなくバックドア取替えで20万円ナリだったとしたら、「ああ、免ゼロにしておけばよかった」と後悔したに違いない。保険料が少々高くなっても、新車を傷つけて落ち込む心理的なリスクを軽減してくれるなら、悪くない。
今年は車に振り回されて、車に教えられた。これ以上傷つけないように大切に運転しよう。

もりたかずこ:神奈川県川崎市。コンピュータソフト会社、生命保険会社勤務を経て、1999年にFPとして独立。執筆、個人相談、セミナーを中心に活動中。得意分野はマイホーム購入プラン、保険の見直し、家計管理ツールの作成。趣味は海外ドラマ鑑賞。


 

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