第77回勉強会の開催報告
■勉強会回数
第 77 回勉強会
■勉強会・イベントテーマ
保険業界の現状と最近の保険商品のトレンド~顧客のニーズから読み解く保険の提案
■参加人数
35 名(うちWAFP会員は 34 名)
■報告内容
■第77回勉強会 (2023年2月28日開催)
■勉強会・イベントテーマ
『保険業界の現状と最近の保険商品のトレンド~顧客のニーズから読み解く保険の提案』
講師:野口俊哉氏(日本アクチュアリー会正会員)
■感想
今回の講師は、大手損保会社や外資系生命保険会社などで約30年にわたりご活躍されている野口俊哉先生。軽快な語り口で、保険業界の現状やFPとして知っておきたい保険商品のトレンドなどを分かりやすくご説明いただきました。
前半の冒頭で印象的だったのは「損害額が大きい『万が一』のリスクをカバーするのが保険本来の目的です」と強調されていた点です。当たり前すぎて忘れかけていたので、よい気付きとなりました。
保険業界の現状と将来展望のお話では、損保・生保・少額短期それぞれの業界が抱える課題や今後の方向性について、技術革新・経済環境・業界動向・法改正などの影響のみならず収益面も教えていただき、保険会社が環境変化に合わせてどのように商品開発しているのかを垣間見ることができました。
さらに、保険商品に無償で付帯されている各種サービスのご紹介も大変参考になりました。特に、野口先生も活用中の火災保険に付帯される水回りサービスは大変便利にもかかわらず、一般にはあまり知られていないとのことだったので、今後は付帯サービスにも気を配ろうと思いました。
後半は、保険商品のトレンドやおすすめの保険商品などをお話しいただきましたが、「おすすめの保険商品は存在しません」との答えには納得でした。お客様それぞれの状況やニーズをよくお聴きしたうえでベストマッチを見つけていく大切さを改めて学びました。
最後の質疑応答では、保険料の払い方(短期払か終身払か)や保険料基礎率のほか、「FIA」「トンチン年金」「幸せの贈りもの」など実務経験が無いわたしには初耳のワードがいくつも飛び交い一瞬戸惑ったものの、野口先生が丁寧に分かりやすくご説明・解説してくださったお陰で理解が深まりました。
2時間があっという間に感じられるほど非常に有意義な時間でした。
野口先生、そして企画・運営してくださった研修委員会の皆様、ありがとうございました。
(川井綾)