Event Report

開催報告

■タイトル
コロナ禍でFPができること!〜 福祉現場の最前線で活躍するFP「家計改善支援員」のお仕事〜

■参加人数
14 名

■報告内容
SDGs研究会に参加して、学ぶ機会をいただいている勉強会がとても貴重な場となっています。全くぴんとこなかった「SDGs」「生活困窮者自立支援」ということを身近に感じるとともに、その意義、自分自身がどうかかわっていけるのか、ということを具体的に理解することができたように思います。

私自身は今までFPとしては有料相談のみの経験だったので、「生活困窮者自立支援」でいったいどんな相談が舞い込み、またどんな対応をし、どのような支え方ができるのか、全く見えずに不安を感じておりました。

今回実際に生活困窮者の方の相談に数多く対応を続けていらっしゃる中森先生のお話を聞き、「何をゴールに、どのようにかかわっていくのか」を明確につかむことができました。そしてFPとしての知識を持つ私たちこそが深く貢献できるようにも感じました。

今コロナ下において生活が困窮している方が増え、それに対して国や地方自治体、民間の団体がサポート体制を作り守ろうとしているということも知りました。「家計改善支援事業」においては、国の指針として「支援の流れとねらい」も明示されていて、具体的にどのように支援すればいいかが理解できました。そしていろいろな専門家のネットワークもあり、その方たちと協力して支えていけることを知り、とても安心いたしました。

家計改善支援の5つの基本的な柱、を参考までに・・・。
1 家計の現状を理解してもらう支援
2 行政窓口に同行し、給付制度の利用や税金、公共料金等の滞納を解消する支援
3 法律家相談に同行し、借金や家賃滞納など債務に関する支援
4 生活の健全化を図るために必要な貸付をあっせんする支援
5 相談者自身が家計を自ら管理できるようにする支援

とりわけFPとしては 1と5 の家計管理を行う支援 において力を発揮できるのではないでしょうか。

また中森先生は、「相談者のチカラを見つけ出し、行動できるように支援する」ために「行動分析学」を学ばれていて、そのスキルを経験談を交えながら教えてくださいました。「人はメリットがあれば行動は継続する・面倒なことはやらない・すぐに結果がでないと続かない」という3つの原理を使うことで、FP相談に限らず、自分自身の日々の生活や人間関係にもすぐに応用できそうな内容でした。

今後SDGs研究会の活動に参加することで、自分の知識を生かして貢献し、また経験を積むことで自分のスキルの向上にも繋がっていくだろうと思います。ぜひ多くの仲間の方と協力しながら取り組んでいければすばらしいことですね。今後の活動が楽しみです。
(大野)

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