第57回勉強会の開催報告
第57回勉強会のご報告
テーマ:「日経平均が10万円を超えるのはいつか?
アベノミクス後の株式投資を考える」
講師:新井亮一氏/アライ・キャピタルマネジメント(株)代表取締役
日時:2016年1月26日(火) 10:00~12:00
会場:東京ウィメンズプラザ会議室 第2会議室A・B
講師の新井氏は、外資系金融機関でのファンドマネージャー及び投資責任者ご経験後、現在は独立して大学の基金運用を任されている運用のプロフェッショナル。長年の経験に裏打ちされた確かな知識と深い洞察、柔らかく聞きやすい語り口に引き込まれ、あっという間の一時間半でした。
日経平均が10万円を超えるのはいつか?という題目から、5年後10年後の株価メインシナリオ、楽観、悲観シナリオを示し、現在100万円投資したとしたらどうなっているかというシミュレーションを、PER、企業利益成長率の二つの側面から説明してくださいました。
企業利益成長率については、日本の企業を、東京大学の藤本隆宏教授が提唱した産業分類である「擦り合わせ型産業(車、部品、小売りなど)」「組み合わせ型産業(携帯、半導体、金融など)」の2タイプに分け、前者が業績好調、後者が業績軟調であることを日経平均の業種別指数を使って解説いただきました。日本人が擦り合わせ型産業が得意であることを、おなじみのちびまるこちゃんの「さくら家の家系図」を用いて説明され、随所に一般人にも分かりやすい要素を入れてくださる配慮がありがたかったです。
株式市場や企業の構造を見る上で新しい視点を与えてくださり、とても勉強になりました。新井さんありがとうございました。
(報告:常磐麗奈)
新井亮一氏
.1988年 国際基督教大学卒業、同年JPモルガンの資産運用部門にアナリストとして入社
.1998年 マネジング・ディレクター、運用本部長兼CIO(Chief Investment Officer)
モルガン信託銀行(のちJPモルガン・アセット・マネジメント)副社長
・2009年 引退、JPモルガン・アセット・マネジメント・取締役(非常勤)
青山学院大学大学院国際マネジメント研究科非常勤講師(現職)
・2010年 早稲田大学大学院ファイナンス研究科終了
・2012年 アライ・キャピタル・マネジメント(株)代表取締役(現職)
・2014年 専修大学経済学部大学院客員教授(現職)、国際基督教大学基金理事(現職)
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