第53回勉強会開催報告

第53回勉強会の報告

テーマ:医療・介護制度激変時代に求められる高齢者住宅とは
     ~現状と課題、今後の行方~
講師:吉村直子氏(株式会社長谷工総合研究所)
日時:2014年11月11日(火)  10:00-12:00
会場:東京ウィメンズプラザ2階第2会議室A、B

50歳も過ぎると自分の親の介護や、自分自身の老後を強く意識するようになる。また同年代のお客様からも、親の介護や終の棲家についてのご相談を多く受ける。本日のテーマは自分に身近な視点からも、また世界に前例を見ない急激な日本の高齢化をどう乗り切って次の世代につないでいくのか、という視点からも非常に興味深い内容だった。

講師は一貫して高齢者住宅の政策や市場環境の分析・評価などに携わってこられた株式会社長谷工研究所の吉村直子先生。団塊の世代が後期高齢者となる2025年に向けて、待ったなしの改正を迫られている医療・介護制度の概要と今後の改革の方向性から高齢者住宅の種類と特徴・整備動向、消費者目線からの住替えニーズやサービスと費用まで、体系的にお話しいただいた。

前半は、都市部の高齢者の急増や高齢者のみ世帯の急増による、「老老介護」「老老親子介護」「認認介護」の問題から給付を抑制しながらも、いかに重点的・効率的な給付を行っていくことが必要かというお話だった。医療費抑制のため病院のベッドは増えないという現実の中で、今後介護施設が看取りの場となることも期待されている。介護保険制度も、より介護度が重く経済的に困難な人に重点的に給付配分される方向に改正される。特養への入所要件も要介護3以上が原則となる。

後半はそんな社会的要請の中、終の棲家を具体的にどう選んでいくのか、というお話だった。わかりにくい老人ホームの種類を体系的にお話しいただき、同じ有料老人ホームでも介護「一体方式」と「選択方式」でサービスの内容と料金がどう変わってくるのか、どの時点でどの種類の介護施設に住替えるのかなど、具体的な施設選びのお話まで伺うことができた。

2時間弱の時間の中で、大変密度の濃いお話をいただき本当に感謝している。FPとして相談業務に携わるうえで不可欠なお話として今後の業務に活かしていきたいと思う。
(報告:有田美津子)

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