2013年5月22日(水) 「FPのための自己との対話13.05心理ラボ ~インナーチャイルドとインナーアダルト~その2」

2013年5月 第6回 心理カウンセリングラボ活動報告

テーマ:「FPのための自己との対話
~インナーチャイルドとインナーアダルト~その2」
 講師:朝妻秀子氏 
日時:5月22日(水)   13:00~16:00 
場所: 九段下KSオフィス  (千代田九段南2-1-30イタリア文化会館ビル4階) 
参加者:10名 

まず、前回に学んだ「インナーチャイルド」(感情、感覚といった本13.05心理ラボ来の自分。無意識的、右脳的なもの)と「インナーアダルト」(知識の集合体。意識的、左脳的なもの)という基本形や、これが発展した「アダルトチャイルド」と「ロンリ―チャイルド」、「アダルトofアダルト」と「ワンダーチャイルド」の関係を復習しました。

その後に、「インナーチャイルドが悲しい時の対処法」(「アダルトチャイルド」の改善法)、「気付き」、「自己実現」、「集合的無意識」、「共感力」などについて、身近な例や分かりやすい図解を随所に取り入れていただきながら、詳しく学びました。

●「アダルトチャイルド」とは、アダルトチルドレンの一人称で、インナーアダルトがインナーチャイルドに対して、自分の気持ちが辛くなるのを「防衛」するために、支配的(独裁的)、または、放任的に振舞うことにより防衛の意図を持った状態。 自分の感情(インナーチャイルド)がマイナスの感情になったのは、自分以外の物や人のせいと考え、早くその感情を取り除きたいとの防衛の意図を持つことにより、インナーチャイルドの気持ちを汲み取ろうとせず、インナーチャイルドの持つ感情に責任を持たない。

●「ロンリ―チャイルド」とは、インナーチャイルドがインナーアダルトから見捨てられたという感情を持ち、インナーアダルトとのコミュニケーションが取れていない状態。 悲しさ、寂しさ、怒り、みじめさなどの感情を持ち、自分の心にフタをしてしまう。

●「アダルトofアダルト」とは、インナーアダルトがどんな辛い体験からも何かを学ぼうとする学習の意図を持った状態。 インナーチャイルドに対して愛情のある暖かいコミュニケーションを取る。 この愛情は、甘やかすというものとは異なり、信頼し、尊重したもの。 自分のインナーチャイルドだけでなく、外部の人に対しても愛情のある暖かいコミュニケーションを取り、時には毅然とした対応をすることもできる。

●「ワンダーチャイルド」とは、インナーチャイルドがインナーアダルトからの愛情を感じ、安心して自由な気持ちで、インナーアダルトとのコミュニケーションが取れている状態。 豊かな感性、想像性、創造性、好奇心、ワクワクする気持ちなどを持っている。 日本人は、多かれ少なかれ、アダルトチルドレン的要素(間違った思いこみ、トラウマ、コンプレックス、捉われている概念)を持っている。 (これは、日本人が美徳とされる謙虚さ・和・協調性を重んじる文化を持ち、褒めて育てるという文化が無かったため。)

★「インナーチャイルドが悲しい時に、どう対処すれば良いか?」(「アダルトチャイルド」の改善法)  ⇒ 「インナーアダルト」が「アダルトofアダルト」になると対処できる。 それには、まず、チャイルド(人格)を切り離しておいてから、冷静に落ち着いて少し余裕を持って考える。 “インナーチャイルドが何に居心地の悪さを感じたのか”、“どうしてそう感じたのか”、“不愉快な思いを感じた原因は何か”を考えること。 ⇒ そうすると、インナーアダルトとインナーチャイルドが暖かいコミュニケーションを取れ、これが右脳と左脳のコミュニケーションにも繋がる。⇒ このコミュニケーションが、「気付き」を促し、それを認識して受け入れると、ひらめきやインスピレーションが湧きやすい状態になる。「アダルトofアダルト」が「インナーチャイルド」に話しかけ子供の気持ちを聞くと、子供は「アダルトofアダルト」が自分の気持ちを聞いてくれると思って、気持ちが楽になる。

★生まれた時の自分を取り戻すことは、理想の自分に繋がり、私らしさを人生の中に出していくことになる。 つまり、「自我」(左脳の部分)が「自己」(右脳の部分)を現実の社会の中で実現させていく「自己実現」ができることになり、これができるのはすごく幸せなこと。

★インナーチャイルドは本来の自分であり、本来の自分と繋がることにより、さらに、「集合的無意識」と繋がることができる。 集合的無意識は、個人的無意識のさらに奥にあり、他人の無意識とも繋がっている領域。 この集合的無意識の領域で情報を交換していると、「あ、うん」の呼吸で行動したり、相手の気持ちが何となく分かったりする。

★心理カウンセリングとコーチングの両方を行うと、自分のコンプレックス・トラウマ・捉われている概念を解放できるので、「純粋な自分」になり、本当に感じていることを理解できる。  クライアントのトラウマを見る時、自分の中の障害が取り除かれていくにつれ、気付きが多くなり、視野が広がり、心理カウンセリングも正比例して上手くできるようになる。  つまり、「共感力」があると、「何がこのクライアントにとって問題なのか」が分かるようになる。  「インナーアダルト」が「アダルトofアダルト」(人格者)になることで、クライアントに暖かく、かつ、毅然と関わることができる。

また、相手のインナーチャイルドの思いを代弁してあげることによって、相手の心をほぐすことができる。 「アダルトofアダルト」になることや、クライアントにとって何が問題なのかがすんなりと分かるようになるには、相当な心の修業が必要なのだと感じました。

今回、「アダルトofアダルト」を導き出すプロセスを知ることができたことは、修業に入る第一歩を踏み出す良いきっかけになったと思います。 また、朝妻先生のお話を聴くのは今回で2回目ですが、毎回自分の心が少しずつ癒されていると実感しました。  自分の心の中のコミュニケーション能力を高めて、相手に寄り添う個人相談を目指したい方には、打ってつけのラボです。 ご興味のある方、ご一緒に学びましょう! (報告 土岐恵理子)